ヨーガ療法は、古くから伝わる伝統的ヨーガの技法や智慧を科学的に研究・改良し、健康の方はもちろん、疾患を持った方も安全に行えるように作られたものです。
身体機能の回復、強化だけではなく、心の落ち着き、睡眠の改善など・・・
現代人に有効な心身の健康法です。
ストレス性の疾患・生活習慣病・介護予防、こころの病にもヨガが有効とする研究報告が年々増えており、ヨガは統合医療としても注目されています。
ヨーガ療法(ヨーガ・セラピー)を教えているのは、認定ヨーガ療法士といわれる資格を持っている認定ヨーガ療法士です。

ヨーガ療法は、インドだけではなく欧米諸国の医療現場でも用いられており、その効用については様々な学会や医学雑誌で研究報告がされ、日本でも注目されてきています。
認定ヨーガ療法士とは?
ヨーガ療法士の養成講座を開催している団体は、「日本ヨーガ・ニケタン」という団体です。
認定ヨーガ療法士の資格を取るためには、日本ヨーガ・ニケタンによるYIC講座とYTIC講座を終え、ヨーガ療法学会で症例発表をすることが必要です。
認定ヨーガ療法士とは、ヨーガ療法を指導する資格を有する者のことで、伝統的ラージャ・ヨーガの様々な技法を駆使して、社会・肉体・精神・スピリチュアル(宗教性)の各次元におけるヨーガ・カウンセリング/ヨーガ心理療法を行うことが求められます。
日本ヨーガ療法学会HPより
さらに、伝統的ラージャ・ヨーガの知識は勿論のこと、最新の医学や心理学の専門的知識が必要とされます。
教育機関である日本ヨーガ・ニケタン主催のYIC、YTICの講座を修了し、同学会で症例発表後、 申請することができ、申請後の審査を経て資格が認められます。
教育機関である日本ヨーガ・ニケタンでYIC・YTICと言われる2つ講座を修了したののち、ヨーガ療法学会で症例を発表し、審査を経たあとに資格が認められます。

YIC、YTICと言う2つの講座は約3~4年かけて学びます。
認定期間は4年。
免許更新のためには単位が必要なため、資格をとっておしまいではなく、資格取得後も学習は続きます。

ヨーガ療法士さんは、しっかり学ばれている方なのですね~
*ココロとカラダをととのえるカラダを使った心理療法
*伝統的ヨーガの技法や智慧を科学的に研究・改良してつくられたもの
*ストレス性の疾患、生活習慣病、介護予防やこころの病にも有効!
*疾患を持った方も安全に行える
認定ヨーガ療法士の活動域
- 医療機関でのヨーガ療法指導
- ヨーガ療法教室の開催
- 社会福祉施設等でのヨーガ療法指導
- 企業、学校等でのヨーガ療法指導
- 医療機関でのヨーガ療法研究
- 災害支援ボランティア・ヨーガ指導
- スポーツ選手へのメンタルトレーニング
・・・etc,,
全国のヨーガ療法士が多岐にわたり活動しています。

実際にわたしも以下のような場所で活動をしてきました♪
■重症心身障がい者施設でのヨガ
■高齢者施設でのヨガ
■病院でのヨガ
ヨーガ療法士を目指すには?
ヨガの魅力に取り憑かれ、ヨーガを深く学びたいと思われる方も多いはず。
どこでヨガの学びを深められる?
そう思ってしらべていくうちに、ヨーガ療法にたどり着いた方もいるのではないでしょうか。
- ヨーガ療法って?
- ヨーガ療法士って?
- YIC・YTICって?
ヨーガ療法士って、どんな資格なのか知りたい方、YIC・YTIC講座を受けるかどうか迷われている方で、たまたまこちらのページにたどり着いた方もいるかもしれませんね。
わたしは講座を受講する前には、知り合いのヨーガ療法士の方のレッスンを受け、相談したのちに決断しました。
ヨーガ療法を初めて受けた時は、これがヨガ?って衝撃を受けました(笑)が、カラダとココロが緩んでいく感じがハンパなく・・・
今まで受けたヨガとの違いに衝撃を受けました!!
これからの時代、ますますヨガセラピーが必要になってくるとわたしは感じています。
YIC(ヨーガ教師養成講座)について
YIC(Yoga Instructor’s Course)は全10回の講座でヨーガ指導の理論/実技を習得できるようになっています。
月1回のペースで進んできます。
修了後は『認定ヨーガ教師』 として活動することができます。
- ヨーガとYICの必要性
- ギヤーナ・ヨーガとは何か?
- バクティ・ヨーガとは何か?
- ラージャ・ヨーガとは何か?
- カルマ・ヨーガとは何か?
- ヨーガと健康
- アーサナ理論とハタ・ヨーガ理論
- プラーナーヤーマ理論
- ヨーガとストレス・マネジメント
- ヨーガと教育とヨーガ統一の理論
・・・etc,,
ヨーガのことはもちろん、医学的なことまで幅広く学ぶことができました。
- ブリージング・エクササイズ
- アイソメトリック・スークシュマ・ヴィヤヤーマ
- ヨーガ療法の為のアイソメトリック・アーサナ・ブリージング
- プラーナーヤーマ
- 浄化法/クリヤーとオーム瞑想法
- アイソメトリック・サイクリック瞑想法
- アイ・エクササイズ
・・・etc,,
伝統的ヨーガ、ヨーガセラピー・・・様々な技法について学ぶことができました。
わたしが受けた頃は、対面講座しかありませんでしたが、現在はオンラインにも対応しています。
・全国から参加可能なオンライン講座
・全国各地の会場の対面での講座開催
両方からの選択が可能になっています。
毎回、宿題があってレポートの提出をしなければならなかったため、仕事をしながらの学習は、少し大変でしたが、毎回、新たな気づきがありました。
YICを卒業するには、7割以上の出席の他、全レポート提出、実技の中間試験、実技の最終試験、筆記試験、卒業論文の提出が必須です。
卒業論文の前にパワポを使った発表などもありました。
約1年間、YIC講座を一緒に受けている同期とのシェアタイム含め、ヨーガについて学ぶというよりも、人生について学ぶ、そんな貴重な時間となりました。
YTIC(ヨーガ療法士養成講座 )について
YICが終わると、YTIC(Yoga Therapist Instructor’s Course)を受けることができます。
1回/1~2ヶ月のペースで全22回の講座を受けるため、2年に渡って学んでいきます。
かなりの長期に渡るものなので、続けられるだろうか?と心配になり迷う方も多くいるようです。

わたしはヨーガ療法士になりたくて講座を受けたいたので迷わずにYTIC講座に進みました。
YTIC(ヨーガ療法士養成講座 )では、インドで5千年前より伝承され肉体だけでなく心の体まで対象にしている人間構造論と人間機能論(人間五蔵説と人間馬車説)が詳しく学べるようになっています。
人間構造論と人間機能論は現代の医学における解剖学や生理学にあたります。
- ヨーガ療法概論
- YTICガイダンス
- ストレスとは何か?
- 倫理規定
- その他、各種の疾患、各種依存症、不登校など・・・多岐にわたるヨーガ療法について
わたしは看護師でもあるので、各種疾患に関するヨーガセラピーの学びが、すごく楽しかったです。
ストレスマネジメントとしても多くの方に知っていただきたいと思いました。
YTICを卒業するには、全22回の講座のうち、18回以上の出席が必要で、全宿題の提出、卒業論文の提出が必須です。
卒業試験は筆記と実技指導のふたつがありました。
卒業論文は、実際に自分が行った10名へのヨーガ療法を指導研究論文としてまとめていきます。

論文大変そうですね・・・

始める前はわたしに論文なんてかけるか不安でしたが、YIC講座からコツコツ積み上げていく形で論文にすることができました。
そして・・・
一番の難関は、日本ヨーガ療法学会での事例発表です。
10名に行ったヨーガ療法指導のうち、一つの症例をパワーポイントにして学会で発表します。
わたしは、2021年の沖縄学会で発表だったたので、同期のみんなとの沖縄旅行を楽しみに講座を受けてきましたが、残念ながらオンライン学会になってしまったため、沖縄に行くことができませんでした。
ヨーガ療法学会は、毎年開催されていて、最近は現地とオンラインのハイブリッド形式で行われています。
ヨーガの学び+旅行も兼ねて、ヨーガ療法学会に参加するのも楽しそうですよね。
わたしはいままでオンラインでしか参加したことないので、現地で参加できる日を楽しみに日々の学びを続けていきたいと思っています。

ヨーガ療法士について知りたい方は、お気軽にお問い合わせくださいね!
インドでは、医師や看護師同様に、ヨーガ療法士を国家資格として認定してるそうです。
日本にもいつかそんな日が来るのではないでしょうか。