アーユルヴェーダとは?アーユルヴェーダの定義と目的

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アーユルヴェーダとは

『アーユルヴェーダ』ときいて何を思い浮かべますか?

この記事では、アーユルヴェーダの定義や目的についてお伝えしていきます。

定義・目的と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、定義や目的を知ることで、よりアーユルヴェーダを身近に感じ興味をもっていただけたら嬉しいです。

目次

アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダイメージ シロダーラ

アーユルヴェーダという言葉を聞いて、オイルをおでこに垂らす風景(シロダーラ)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

アーユルヴェーダは、五千年以上の歴史を持つインドとスリランカ発祥の伝統的な医学体系であり、「生命科学」と訳されます。

健康な人生を送るための知恵として古くから伝承され、現代にもその教えが活かされています。

アーユルヴェーダは、病気の予防と治療だけでなく、心身のバランス維持や全体的な幸福を目的とし、自然や個々の体質に合わせたアプローチを重視しています。

アーユルヴェーダの語源と意味

アーユルヴェーダの語源

アーユルヴェーダという言葉は、サンスクリット語の「生命」を意味する「アーユス」と、「科学」または「知識」を意味する「ヴェーダ」というふたつの言葉があわさってできた合成語です。

つまり、アーユルヴェーダは『生命の科学』という意味を持ち、生命力の保持や向上、病気の治癒を目指す医学としての側面を持つことを示しています。この言葉からも、アーユルヴェーダが単なる治療法ではなく、健康で幸せな人生を送るための科学であることが伺えます。

アーユルヴェーダの起源と伝承

アーユルヴェーダは、仏陀やキリストが誕生する以前の古代インドでうまれ、5000年という歴史があり、師匠から弟子へ口伝で伝承され続けてきました。

現代医学の租と言われるヒポクラテスのギリシャ医学をはじめ、ユナニ医学、チベット医学、中国医学など、さまざまな伝統医学に影響を与え、そして今なお広く実践され続けています。

アーユルヴェーダは、世界保健機関(WHO)が認めた伝統医学の中の1つです!

アーユルヴェーダの起源は古く、紀元前1000年頃のヴェーダ文献にアーユルヴェーダの基礎が記されており、インドの古代文明で発展しました。

特に、リグヴェーダやアタルヴァヴェーダといった古代の文献には、健康や病気に関する知識が詳細に述べられています。

長い歴史を通じて、アーユルヴェーダは人々の生活に深く根ざし、多様な治療法や健康法が生み出されてきました。

アーユルヴェーダの三大医学書

アーユルヴェーダには、「チャラカ・サンヒター」、「スシュルタ・サンヒター」、「アシュタンガ・フリダヤ」と呼ばれる三大医学書があります。

これらの書物は、5000年以上の歴史を持つアーユルヴェーダ医学の体系を確立し、現代のアーユルヴェーダ治療の基礎となっています。

チャラカ・サンヒター

  • 西暦前後100年頃にチャラカによって書かれた内科学の教本。
  • アーユルヴェーダ医学の学生が最初に学ぶ書物。
  • 体質、病因、診断、治療法など、アーユルヴェーダ医学の幅広い内容を網羅。

スシュルタ・サンヒター

  • 3世紀頃にスシュルタによって書かれた外科書の古典。
  • 手術、解剖学、器具、治療法など、外科医療に関する詳細な内容を記述。
  • 世界最古の外科学書の一つとして評価されている。

アシュタンガ・フリダヤ

  • 7世紀頃にヴァガタによって書かれた医学書。
  • チャラカ・サンヒターとスシュルタ・サンヒターの内容を簡潔にまとめ、分かりやすく解説。
  • 実践的な内容が多く、臨床医に重宝されている。

これらの三大医学書は、現代においてもアーユルヴェーダ医学を実践する上で重要な指針となっています。

三大医学書とは?
  • チャラカ・サンヒター
  • スシュルタ・サンヒター
  • アシュタンガ・フリダヤ

三大医学書は、5000年以上の歴史を持つサンスクリット語の書物で、アーユルヴェーダの理論や治療法の根幹をなしています。

現代医学の教科書が絶えず更新されるのに対し、アーユルヴェーダの学びは、これらの三大医学書での学びが基本となっていて、これまでもこれからも古典書での学びが続いていきます。

アーユルヴェーダは単なる治療法ではなく、生涯にわたる健康管理の考え方です。

個人に合わせた最適なケアを見出し、より健やかな人生を送ることができるのが大きな魅力です。

アーユルヴェーダは、最近では予防医学としても注目を浴びています♪

アーユルヴェーダの定義と目的

アーユルヴェーダの三大医学書の中のひとつである『チャラカ・サンヒター』と言われる内科の教科書には、アーユルヴェーダの定義や目的が記されています。

生命の科学、幸福な人生を歩むための智慧とも言われているアーユルヴェーダ。

いったいなぜ、そのように言われているのでしょうか?

ここでは、『チャラカ・サンヒター』からの一部をご紹介していきます。

アーユルヴェーダの定義

チャラカ・サンヒターによると、アーユルヴェーダの定義は以下のように述べられています。

アーユルヴェーダとは?

有益な人生と無益な人生
幸福な人生と不幸な人生
人生にとって有益なことと無益なこと
人生の長さ
人生そのもの
が説かれるもののことをいう。

チャラカ・サンヒター 総論編1章より

定義について話されると、堅苦しい印象で避けたくなるかもしれませんが、アーユルヴェーダの古典書には、

  • 人生とは何か?
  • 幸せな生活とはどのようなものか?

単に病気を治すということだけでなく、幸福な人生を歩むための智慧が書かれています。

読者さん

幸福な人生?

チャラカ・サンヒターには幸福な人生について以下のように書かれています。

幸福な人生とは?

肉体的および精神的に病に侵されていない人
とりわけ若々しさを保持している人
能力にふさわしい力と勇気と名誉と精力と大胆さを持っている人
知識・学問・感覚器官の対象を統合して行動する人
富と楽しみを享受し、何でもやってみることができ、思いのままに行動できる自由がある人

このような人々にあると言われる。

これらとは反対の人々には「不幸な人生」がある。

チャラカ・サンヒター 総論編30章より

チャラカ・サンヒターによると、幸福な人生とは、単に病気のあるなしだけでなく具体的に記されています。

アーユルヴェーダを学ぶ中でわたしてきに思った幸せな人生は簡単に言うと

時間やお金に縛られずに自分の好きなことを周りのことを気にせず自由にできること

なのではないかと思っています。

ちほ

健やかで思いのままに行動でき自由がある人でありたいと思っています。

アーユルヴェーダの目的

チャラカ・サンヒターによると、アーユルヴェーダの目的は以下のように述べられています。

アーユルヴェーダの目的とは?

健康な人の健康をまもり
病人の病気を鎮静すること

チャラカ・サンヒター 総論編30章より

病気の予防

アーユルヴェーダの目的は、病気の治療だけでなく、病気の予防と健康の維持・増進を目指しています。

個人の体質に合わせた生活習慣、食事、運動などのアプローチを通じて、病気の発生を予防し、既に生じた病気の治療を促進します。

生活習慣の改善やストレス管理などを通じて、未病の段階から予防することが重視されます。

また、アーユルヴェーダでは、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」のバランスが健康に影響を与えると考えられており、これらのバランスを適切に保つことで、最高の健康状態が得られるとされています。

健康な人の健康増進

病気の予防だけでなく、健康な人の健康状態をさらに向上させることもアーユルヴェーダの目的です。

規則正しい生活習慣、適切な運動、心のケアなどを実践することで、より活力のある健康的な生活を送ることができると考えられています

一人ひとりの体質や生活習慣、環境などが異なるため、画一的なものではなく、個人に合わせたアプローチが必要とされています。

若返りと長寿

アーユルヴェーダの究極の目的は、不老長寿を実現することです。

心身の健康を維持することで自然治癒力を高め、年齢を重ねても若々しく活力に満ちた状態を保つことができると信じられています。

アーユルヴェーダは、人々が健康で幸福な人生を送るために、バランスの取れた生活、健康的な食事、適切な運動、ストレス管理などの健康管理を提案しています。

その結果、心身の調和が保たれ、不老長寿を達成することが期待されます

以上のように、アーユルヴェーダは単に病気を治療するだけではなく、病気の予防、健康長寿、全身のバランスの維持を通じて、人が本来持つ健康的な生命力を最大限に引き出すことを目指しています。

アーユルヴェーダは、単なる治療法ではなく、「人生そのもの」です。

アーユルヴェーダは幸福な人生を歩むための智慧。

日々の生活の中でアーユルヴェーダの知恵を実践することで、心身の健康を維持し、より豊かな人生を送ることができるとされています。

>>>アーユルヴェーダが教える4つの人生の目的とは?

アーユルヴェーダとは?アーユルヴェーダの定義と目的 まとめ

この記事では、アーユルヴェーダとは?アーユルヴェーダの定義と目的について、お伝えして来ました。

アーユルヴェーダは、単に病気の治療にとどまらず、病気の予防や健康の維持増進、長寿など、心身のバランスを整え、個々の生命の流れを最適にする伝統医学です。

古代から伝わるアーユルヴェーダの知恵は、現代社会でも高い評価を受けており、世界中で多くの人々に受け入れられています。

単なる治療にとどまらず、食事、睡眠、ライフスタイルなど、日常生活全般にわたる提案を行います。

アーユルヴェーダとは、幸福な人生を歩むための智慧

アーユルヴェーダは、私たちが内面から輝き、より健康で幸せな人生を送るためのサポートを提供してくれています。

アーユルヴェーダを日常にとりいれて健康で幸せな毎日を過ごしていきましょう。

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この記事を書いた人

ちほのアバター ちほ ナース・ヨーガ療法士

札幌在住のアラフィフ主婦。
心地よいを大切に!セルフケアを身につけて人生楽しみましょう♪
ヨガとアーユルヴェーダの知恵をお伝えしています。

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