アーユルヴェーダは、5000年ほど続くインドの伝統医学であり、人間の身体と精神をバランス良く保つための方法を提供しています。
アーユルヴェーダにおけるドーシャ診断は、自分自身の体質を理解し、自分に適した生活を送るための貴重なツールです。
今回は、アーユルヴェーダとは何か、そしてドーシャとはどのようなものかについて簡単に紹介します。
記事の後半では、実際に自分自身のドーシャを診断する方法を紹介し、自分の体質にあった生活のポイントを簡単にお伝えしていきます。
正しいドーシャの理解と実践により、身体と心がバランスが良く保たれ、様々な病気やストレスから解放されていきます。
アーユルヴェーダを日常に取り入れていくためには、まずは自分を知ることが大切です。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダという言葉は、サンスクリット語の『アーユス(生命)』『ヴェーダ(知識、学問)』というふたつの言葉があわさってできた言葉で、『生命の科学』と言われています。
WHO(世界保健機関)が認めた伝統医学の中の1つで5000年以上の歴史があります。
アーユルヴェーダの基本的な考え方は、人間を構成する身体、意識、精神の3つの要素が密接に関連しており、それらがバランス良く保たれることで健康を維持できるというものです。
アーユルヴェーダは、忙しい現代社会でストレスを抱える人々にとっても、自然で優しく、身体と心を健やかに保つ方法を提案しており、最近では“予防医学・アンチエイジング法”としても注目を浴びています♪
アーユルヴェーダとは幸福な人生を歩むための智慧
暮らしに取り入れていくことでココロもカラダもととのい、心地よい自分になっていきます。
まずは、 自分を知ることからはじめてみませんか?
自分を知るにはどうしたら良いですか?
自分の体質を知れる『アーユルヴェーダのドーシャ診断』がおすすめです♪
アーユルヴェーダにおけるドーシャとは?
アーユルヴェーダによれば、人間の身体はヴァータ、ピッタ、カパの3つのエネルギーから構成されており、3つのエネルギーのバランスが崩れると健康状態に影響を与えるとされています。
アーユルヴェーダの基本原則は、ヴァータ、ピッタ、カパの3つのエネルギーをバランス良く保ち、ホリスティックに健康を維持することです。
ヴァータ、ピッタ、カパの3つのエネルギーをドーシャと言い、ドーシャには、独自の特徴があります。
ドーシャは、人間のみならず動物や物質、時間など…すべてのものに存在します。
ドーシャのバランスはひとりひとり違います。
自分のドーシャの状態を把握できれば、心身ともに良好な状態を保ちやすくなります。
アーユルヴェーダにおける3つのドーシャ
ドーシャについて詳しく知りたいです。
ドーシャには「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」の3つがあります。
ドーシャには「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」の3種類があり、「トリ・ドーシャ」と呼びます。
ドーシャによって、日常の過ごし方やケア方法が変わってきます。
ヴァータ
風・空のエネルギー
ヴァータの基本的な性質:風
キーワードは・・・
“変わりやすい”
ヴァータの特徴は、軽さ、動き、変化、速度、乾燥です。
ヴァータが優勢な方は、細身で痩せ型。
肌が乾燥していて、関節がかたまりやすいです。また、寒がりで、冷えやすいです。
ヴァータの人は、好奇心が旺盛で、想像力が豊かである一方、物忘れが多く気分が変わりやすいという特徴があります。
ヴァータのバランスが崩れると、身体に緊張が生じ、不安感を感じてしまうことがあります。
ヴァータのバランスを保つためには、規則正しい生活習慣、温かい食事、マッサージ、リラックスすることが重要です。
ピッタ
火・水のエネルギー
ピッタの基本的な性質:火
キーワードは・・・
“熱 さ”
ピッタの特徴は、熱、火、代謝、液体、鋭敏です。
ピッタが優勢な方は、敏感で厳格で、自信に満ち溢れており、熱情的で、物事の進め方を指導することが好きです。
また、ピッタの人々は、良好な消化器系と優れた代謝を持っており、体格については、中肉中背、筋肉の発達がよく見られます。
ピッタが過剰になりすぎると、肝臓、網膜、血液の問題を引き起こす可能性があります。
ピッタのバランスを保つためには、涼しくて刺激的な食物、規則正しい運動、瞑想などが有効です。
カパ
水・地のエネルギー
カファの基本的な性質:水
キーワードは・・・
“安 定”
カパの特徴は、重さ、穏やかさ、ゆっくりとした動き、油分、水分です。
カパが優勢な方は、体格が丸々としており、肌が潤っていて、滑らかな体型をしています。
また、強力な意志、耐久性、思慮深さ、粘着性を示す特性を持っています。
カパが過剰になりすぎると、おだやかさが怠惰やだらしなさに変わり、体重増加など美容健康にも悪影響を及ぼします。
カパのバランスを保つためには、軽く温かい食事、規則的な運動、ストレスの管理、身体に刺激を与える運動を取り入れることが勧められます。
ドーシャを診断する方法
ドーシャの診断は経験を積んだアーユルヴェーダ医師が、視診・触診・問診・聴診を行いながら判断していくものなので、わたしたちが自分でドーシャを判断することは難しいです。
ただし、簡易版のチェックシートで、体質の目安をつけることができます!
自分で行う簡易版のドーシャ診断方法は、正確性に欠ける可能性が高くなるため、注意が必要です。
プラクリティのチェックを行う際は、幼少期のあなたを思い出して、その頃のあなたの状態にあてはめて答えてみてください。
幼少期に該当しない項目は、現在の自分で考えてみてくださいね。
オンラインでアーユルヴェーダ医師の体質診断を受ける子もできます。
アーユルヴェーダの体質 プラクリティとヴィクリティの違いについて
アーユルヴェーダでいう体質には2種類あります。
1.プラクリティ = 生まれつきの性質
2.ヴィクリティ = 環境やライフスタイルで変わる性質
1.プラクリティ(生まれ持った体質)
アーユルヴェーダで生まれながらの本質は「 プラクリティ 」と呼ばれ、受精の瞬間に決まり、生まれてから死ぬまで一生変わらない、その人特有の不変の体質。
ひとりひとりに一番いいと言えるバランスがあり、それをアーユルヴェーダではその人の体質(プラクリティ)と呼びます。
それぞれのエネルギーには特徴があり、どのエネルギーを多く持って生まれるかによって、その人の外見的な特徴や、内面的な特徴が形作られます。
アーユルヴェーダでは、この生まれ持った体質=プラクリティを大切にしてます。
性別、容姿など、ひとりとして同じ人はいなく、その人ならではの個性なのです。
2.ヴィクリティ(現在の体質)
環境や、ライフスタイルの影響に応じて変化し、生涯変わる体質。
ヴィクリティは、過剰という意味。
生まれ持ったドーシャのバランスがその人にとってベストなバランス。
プラクリティのバランスが乱れて、過剰になっている状態です。
忙しいライフスタイルや、偏った食生活などで、ドーシャは簡単に乱れてしまいます。
自分のドーシャのいまの状態を的確に判断し、増え過ぎてしまったドーシャを減らしていくことが不調の改善につながります。
アーユルヴェーダでよく、体質診断という言葉が使われますが、日本でのほとんどは、ヴィクリティを判断しています。
いまの自分のバランスはどうかな?と目を向けてみましょう。
アーユルヴェーダのドーシャをチェックして、自分の体質にあった日常生活を送ろう まとめ
アーユルヴェーダでは、自分自身の体質を理解し、自分に適した生活を送ることが大切です。
ドーシャのバランスをととのえる生活を送ることで、ココロも身体も健康な人生を築けていけると考えています。
ひとりひとり顔や性格が違うように体質もそれぞれ違っています。
自分の体質を知って、じぶんにあった日常生活を取り入れて、健やかで幸せな毎日を♪