5000年以上の歴史があると言われている古代インド発祥の医学アーユルヴェーダ。
アーユルヴェーダを日常に取り入れることによって、心身ともに健やかにイキイキとすごすことができます。
〇〇健康法というのがありますが
健康にいいと思っているものでも 万人にいいものはない!!
わたしたちは、一人として全く同じ性質を持っている方はいなく、唯一無二の存在。
なので、良いと思われているものも、効き目には個人差があります。
ある人には薬になっても、ある人には毒になるってことも…
自分にあっているか?
自分の体質を知って、日々の暮らしの中で取捨選択していくことが大切です。
パンチャマハブータ(五大元素理論)
アーユルヴェーダでは宇宙に存在するものすべては、5つの元素(エレメント)から成り立っていると考えられています。
この五大元素理論を、パンチャマハブータと言い、パンチャは「5」、マハは「素晴らしい」、ブータは「元素」という意味となっています。
カタカナいっぱいで難しい。
普段の生活とどう関係あるの?
わたしの日常には関係なくない?
と思っていませんか?
実は・・・
これらを日常的に意識できるようになると、日々の生活が変わり、カラダとココロがととのっていきます。
5つのエレメントの特徴
五大元素とは、『空・風・火・水・地』
はじめに空が生じる。
動性が加わり風になる。
激性(熱)が加わり火が生じる。
重性が加わり水となる。
暗性が加わり地になる。
5つのエレメントは、互いに影響をし合い、あらゆるものの中に様々な割合で存在しています。
空 | アーカシャ(Akasha) |
---|---|
風 | ヴァーユ(Vayu) |
火 | アグニ(agni) |
水 | アパス(Apas) |
地 | プルッティヴィ(Prithvi) |
「空」アーカシャ(Akasha)
俯瞰した考え、リラックスをもたらす性質。
空間、コミュニケーションと自己表現、物質間の相互連結。
エーテルともいい、空の上空部分を指します。
カラダでいうと胸から上の部分に関係します。
空は他の4つのエレメントを受け入れる器であり知恵の源。
他の四つのエレメントの特徴をうまく引き出す力をもっています。
「風」ヴァーユ(Vayu)
感情をどんどん流れさせる性質。
気体、微細な動き、方向性、速さと変化。
不規則ながら素早く動き、機動力、軽さのエネルギー。
風は温度差から生まれ、風が吹くことで物理的にも心理的にも流れが生じます。
「火」アグニ(agni)
怒りや熱さの性質。
光、知覚、動き、変換。
情熱的なパワーを持ち、視覚に関係しています。
火は熱を作り出し、熱によって形を変えるエネルギー。
行動のエネルギーで何かを動かす力を持っています。
「水」アパス(Apas)
エネルギーを流れさせる性質。
液体、滑らかな動作、生命。
柔順・受容・共感。
水は自由に形を変えることができる元素でカラダの動きに関わります。
流動的で形が変わることから柔順であり、受け容れる力があるしなやかさも特徴です。
「土」プルッティヴィ(Prithvi)
土台・安定・育み。
重さ、遅さ、粘り強さ、冷たさ、湿度。
ものごとを作り出す基礎的な役割を持つエネルギーです。
強く固い特徴を持ち、身体の安定性をもたらします。
構造や骨格などを表しています。
五大元素と各器官の結びつき
人間の5つの感覚器官は、5つの元素と深く関わっています。
聴覚(空)
性質:柔らか・クリア・軽い・無限・拡大・活動的
感覚器官:耳
行為器官:発声
触覚(風)
性質:柔らかい・軽い・無限・クリア・粗い・冷たい・行動
感覚器官:皮膚
行為器官:操作
視覚(火)
性質:粗い・軽い・ドライ・シャープ・繊細・熱い
感覚器官:目
行為器官:移動
味覚(水)
性質:柔らか・ぬるぬる・オイリー・重い・鈍い
感覚器官:口
行為器官:生殖
嗅覚(地)
性質:固い・重い・濃い・鈍い
感覚器官:鼻
行為器官:排泄
五大元素 | 知覚 | 対象 | 感覚器官 | 行為器官 | 行動器官 |
空 | 聴覚 | 音 | 耳 | 発声 | 口 |
風 | 触覚 | 動き | 皮膚 | 操作 | 手 |
火 | 視覚 | 光 | 目 | 移動 | 足 |
水 | 味覚 | 味 | 舌 | 生殖 | 泌尿器・生殖器 |
地 | 臭覚 | におい | 鼻 | 排泄 | 肛門 |
アーユルヴェーダのある暮らしで大切なことは、まずは自分について知ること。
自分を知っていくためにカギになるのは・・・
ドーシャと言われる3つの質です。