コップの水理論とは?ネガティブは悪いこと?

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コップの水理論とは、「コップに水が半分入っている状態をどう捉えるか?」人々が日常生活や仕事上の状況をどのように捉え、解釈するかに関する心理学的概念です。

人生には様々な視点が存在し、その視点によって感じ方や行動が大きく変わってきます。

同じ状況でも捉え方は人それぞれで、個人の見方や思考のパターンによって、幸福感、満足度、モチベーションが大きく変わります。

そこで本記事では、ドラッカーの『コップの水』理論について解説したあと、ネガティブな考え方について深堀りしています。

目次

コップの水理論とは?

『コップの水理論』を説いたドラッカー(ピーター・ファーディナンド・ドラッカー)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者です。

「マネジメントの父」とも呼ばれ現代経営学の祖として知られ、経営戦略や組織論、マーケティングなどに関する数多くの著書を残し、経営学の分野に大きな影響を与えてきました。

日本では、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらが一時期流行って、一躍有名になりましたね。

コップの水理論では、コップに注がれた水の量をどのように捉えるかによって、人の思考や態度が変化することを指摘しています。

例えば、ポジティブ思考の人はコップに水が「まだ半分ある」と捉え、ネガティブ思考の人は「もう半分しかない」と捉えがちです。

しかし、ドラッカーはこの理論を通じて、単にポジティブかネガティブかを分類するだけでなく、状況に応じて柔軟に考え方を変えることの重要性を強調しています。

コップの水理論の2つの考え方

コップの水理論では、コップに入った水の量を2つの考え方で捉えることができます。

それぞれの視点からみていきましょう。

「もう半分しかない」と思うネガティブな考え方

コップの水理論において、水がコップの半分しかないと見る視点は、ネガティブな考え方と捉えられがちです。

ネガティブな考え方を持つ人は、与えられた状況やリソースを不足していると感じることが多く、挑戦する前から懸念や心配事を抱えやすい傾向にあります。

しかし、この考え方はリスクを避け、慎重に事を進める際の強みにもなります。

マネジメントや心理学の観点からは、状況を慎重に分析し、問題に対処するための計画を練る際に重要な思考プロセスとも言えます。

「まだ半分ある」と思うポジティブな考え方

反対に、コップに水がまだ半分も残っていると考えるポジティブな見方は、チャンスや可能性を見いだす思考傾向にあります。

このような視点を持つ人々は、あらゆる状況においても「できること」に焦点を当て、挑戦に積極的です。

ドラッカーのコップの水理論は、このようなポジティブな思考が、創造性やイノベーションを促す原動力になることを示唆しています。

さらに、チームや組織における問題解決やマネジメントにおいて、ポジティブな姿勢は士気を高め、目標達成に向けた一体感を作りだす効果も持つとされています。

コップの水理論は、ネガティブな思考とポジティブな思考、両方の視点に価値があることを教えています。

状況や目的に応じて適切な考え方を選択する柔軟性が、有意義な成果を生み出す鍵となるのです。

ちほ

コップに入ってる半分の水。あなたなら、どう捉えますか?

  1. 「もう半分しかない」
  2. 「まだ半分ある」

ネガティブは悪いこと?

一般的には、ポジティブがよくてネガティブが悪いと捉えられがちですが、本当にそうでしょうか?

ネガティブ思考の有用性

ネガティブ思考が一般的には悪いと見なされがちですが、実はその有用性を理解することがマネジメントや心理学の領域では重要です。

ネガティブな考え方には、リスクの回避や慎重な意思決定を促す側面があります。

例えば、危険を予測し避けることや、失敗から学ぶ機会を提供することができます。

また、自分自身やプロジェクトの弱点を早期に識別し、それらを改善するための動機付けにもなります。

ネガティブ思考とポジティブ思考のバランス

ドラッカーの「コップの水理論」を考えるとき、ポジティブとネガティブのバランスが非常に重要になります。

ネガティブな感情や考え方を持つこと自体は、問題ではないのです。

ネガティブな感情を持ちながら、ネガティブは悪いことと捉えて、無理にポジティブに変換してしまうことが問題に繋がっていきます。

無理にポジティブに変えると、思考と言葉と行動が不一致が生じ、自分の中にズレや矛盾が生じてきます。

思考と言葉と行動の不一致とは?
  • 思っていることを言わない
  • 思っていることをやらない
  • 言ったことをやらない

誰しもネガティブな感情を抱くことがあります。

だからといって、ネガティブな感情を悪と見なし、無理に抑える必要はありません。

ネガティブな感情も受け入れましょう。

なぜそのように感じたのか、自問してみましょう。

ポジティブになろうと必死になるのではなく、自分がなぜそう思ったのか自分の感情を客観的に理解することが大切です。

アーユルヴェーダでは思考と言葉と行動を一致させることが大切と言われています。

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コップの水理論とは?ネガティブは悪いこと? まとめ

本記事では、ドラッカーの『コップの水』理論について解説したあと、ネガティブな考え方について深堀りしてきました。

目の前に起きている現象は、人によって捉え方が違います。

捉え方は千差万別で、決してポジティブが良くてネガティブが悪いわけではありません。

思いと言葉ど行動を一致させ、自分の本心を大切にしながら日々を過ごしましょう。

ちほ

ネガティブだっていいんです!自分の本心を大切に♪

>>>自分軸と他人軸についてはこちらの記事で詳しくお伝えしてます。

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この記事を書いた人

ちほのアバター ちほ ナース・ヨーガ療法士

札幌在住のアラフィフ主婦。
心地よいを大切に!セルフケアを身につけて人生楽しみましょう♪
ヨガとアーユルヴェーダの知恵をお伝えしています。

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