


派遣って、はじめての現場はやっぱり不安…



でも実際にやってみると、気づけることもたくさんあるんです。
はじめて派遣看護師として働いたのは「老健(介護老人保健施設)」。
病棟経験はあったものの、まったく違う環境に戸惑いも多く、ギャップを感じる場面もありました。
それでも、現場に入って初めて見えた自分の得意・不得意、働き方の向き不向きなど、新しい気づきがたくさん。
この記事では、わたしが老健を選んだ理由から、勤務当日のリアルな流れ、正直に感じた「ギャップ」と学びをまとめました。
- 老健を派遣先に選んだ理由とメリット・デメリット
- 勤務初日の仕事内容とスケジュールの流れ
- 体験して気づいた、自分に合う働き方のヒント
なぜ老健?派遣デビューでわたしが選んだ理由とホンネ
はじめて派遣看護師として働くことを決めたとき、「どんな職場が自分に合っているんだろう?」と正直すごく迷いました。
派遣会社のコーディネーターさんからは、「まずは短時間のデイサービスや検診バイトがおすすめですよ」と提案されました。
確かに、気軽に始められそうだし、負担も少なそう。
でも、わたしの中では「せっかく働くなら、もっとしっかり関わってみたい」という思いが強くありました。
病院勤務の経験もあるし、もう少し責任あるケアにも挑戦したい──そんな気持ちから、あえて「老健」のお仕事にチャレンジしてみることに。
老健はリハビリを通じて在宅復帰を目指す施設ということもあり、これまでの看護経験が活かせる場面が多そうだと思ったのも理由のひとつです。
もうひとつのホンネを言うと、「利用者さんとゆっくり関われる環境で働いてみたい」という願いもありました。
病棟では時間に追われる毎日で、目の前のケアで精一杯。
でも老健なら、もう少し「人」として向き合える時間があるんじゃないか──そんな期待を込めて選んだのが老健だったんです。
もちろん、不安がなかったわけじゃありません。
でも、「やってみないとわからない!」という気持ちが勝ちました。



初めての派遣、どうせなら自分の看護観に近い場所を選びたいと思ったんです。
老健で派遣ナース初出勤!わたしが準備したこと&当日の流れ
派遣会社から老健の勤務が決まったあと、事前にメールで「施設の情報」「業務内容の概要」「当日の持ち物」などが届きました。
初めての派遣でわからないことばかりだったので、この資料はすごくありがたかったです。
当日までに準備したのは、ナースシューズ、メモ帳、筆記用具、動きやすいズボン、飲み物、お弁当など。
制服は施設でポロシャツを貸してもらえるとのことで、私服で行けたのも気がラクでした。
正直、前日は「どんな雰囲気だろう?」「ちゃんとやれるかな…」と不安でいっぱい。
でも、「とりあえず笑顔で行ってみよう」と自分に言い聞かせて、当日を迎えました。
出勤時間は8:30。
施設には少し早めに到着して、受付で名前を伝えるとスタッフさんが案内してくれました。
ロッカーに荷物を置いて、ポロシャツに着替えて、いざ出勤!
初めての現場は、ほんの少し「遠足気分」みたいなワクワクも混ざっていたかもしれません(笑)。



緊張もあったけど、「新しい環境に飛び込むのってちょっと楽しい」と思えました。
はじめての老健勤務で感じたリアルなギャップとホンネ
はじめての派遣先となった老健に到着してすぐ、スタッフさんから「今日は入浴介助をお願いしますね」と一言。
「えっ、入浴介助がメイン…?」と正直かなり焦りました。
“看護業務”と思っていたので、まさかいきなり身体介助をメインで任されるとは思っていなくて…。
用意されていたのは、派遣ナース向けの業務表と簡単なスケジュール。
申し送りで利用者さんの名前やADL、疾患などを急いでメモしながら、なんとか流れをつかもうと必死でした。
午前と午後にそれぞれ3名ずつ、1日で合計6名の入浴介助を担当。
利用者さんの身体状況や認知機能の詳細もよくわからない状態でのスタートは、かなり緊張感がありました。
でも、「困ったらすぐに聞いてくださいね」と優しく声をかけてくれた職員さんのおかげで、なんとか1件1件丁寧に対応していくことができました。
安全第一を心がけながら、利用者さんに安心して入浴していただけるよう、表情や声のトーンに気を配って業務を進めていきました。
慣れない環境でのケアは体力的にも精神的にもハードでしたが、利用者さんから「ありがとう、気持ちよかったよ」と声をかけてもらえた瞬間、ホッと力が抜けました。
看護=医療行為だけじゃない。こうした“生活を支えるケア”も、大切な看護のひとつだと気づかされました。
途中、職員さんと同じ休憩室で1時間ゆっくり休めたのもありがたかったです。
空気に慣れてくると、気持ちにも少し余裕が出てきました。
はじめての現場での“ギャップ”は確かにありましたが、それ以上に得られたものもたくさん。
この経験があったからこそ、これからの派遣先選びや、自分に合った働き方を見つめ直す大きなヒントになりました。



不安もあったけど、「やってみてよかった」って思える経験になりました!
体験してわかった、自分らしい働き方のヒント
老健でのはじめての派遣勤務は、正直なところ体力的にはかなりきつかったです。
でもそのぶん、「わたしにとって無理のない働き方ってどんなものか?」を見つめ直す大きなきっかけにもなりました。
現場で実際に働いてみないと見えないことって、本当に多いんですよね。
「このケアは好きだけど、1日中はちょっと大変かも」とか、「もっとコミュニケーションの時間がほしいな」とか。そんな気づきが、少しずつ“自分らしい看護”の輪郭をはっきりさせてくれた気がします。
経験してみたからこそ、「わたしはどんな場所で、どんな風に働きたいのか?」という視点が持てるようになった。それが一番の収穫でした。



実際に動いてみたからこそ、気づけたことがたくさんありました!
はじめての派遣で気づいた「選び方のヒント」
はじめての派遣勤務で気づいたのは、「どこで働くか」は思った以上に大事だということ。
仕事内容や現場の雰囲気は、実際に入ってみないと分からないこともありますが、自分の中で「ここは大事にしたい」という軸を持っておくと、ミスマッチを減らせます。
今回の体験を通して、派遣先を選ぶときに意識したいヒントをまとめてみました。
- 看護師としての業務内容が明確か(医療ケアが中心か、介助が含まれるかなど)
- 体力やライフスタイルに合っているか(勤務時間・業務量・通勤距離など)
- サポート体制があるか(事前に資料が届くか、相談できる人がいるかなど)
「派遣だから気軽に試せる」という自由さは大きな魅力ですが、その中でも“譲れない条件”を整理しておくだけで、働きやすさがぐっと変わります。
これからは、わたしも「無理なく続けられる場所」「自分に合うペース」で働ける現場を少しずつ見つけていきたいと思っています。



「働きながら見つけていく」のも、ひとつの方法ですね♪
まとめ|はじめての派遣で見えた、自分らしい働き方
今回は、はじめて派遣看護師として老健で働いた体験談をもとに、「選び方のヒント」や「働くうえで大切にしたいこと」についてお話ししました。
- 初めての派遣先は、業務内容と自分の希望をすり合わせるのが大切
- 現場に入ることで見える「自分らしい働き方の軸」がある
- 派遣は試しながら、自分に合う環境を探せる柔軟さが魅力
ドキドキの派遣デビューでしたが、実際に経験してみたからこそ、「自分はこういう働き方を大切にしたい」という気づきがたくさんありました。
もし今「派遣って自分に合うかな?」「どこで働くのがいいかな?」と迷っているなら、まずは少しずつ情報を集めながら、自分のペースで動いてみてください。



“今の自分に無理なく合う働き方”は、意外とすぐ近くにあるかもしれませんよ◎










