ホメオスタシスとは?
人間の体には外部からの刺激(ストレッサー)から体内の機能を維持するため、ホメオスタシス(恒常性の維持)という機能が備わっています。
不快な刺激を受けると、恐れ・怒り・悲しみと言った感情をつかさどる脳の扁桃体という部分が反応し、身体の各器官に身体を守るように命令を出します。
すると・・・
交感神経が活発になり、身体を緊張させて戦闘態勢に入ります。
さらにストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、血糖値や血圧をあげます。

これらはすべて外敵から身を守るための身体の仕組です。
現代は過度の情報化社会で常に刺激にさらされています。
その刺激がストレスとなって、交感神経が日常的に優位に働いています。
交感神経が優位の状態が続くと・・・
ホメオスタシスが乱れ、全ての臓器の機能に障害が生じていきます。
ストレスからの影響

ストレスを抱えたままにしておくと・・・?
自律神経が働かなくなり、恒常性維持機能が乱れます。
ストレス状況下では、交感神経は興奮します。
交感神経優位の状態が続くと、常に身体は緊張した状態となり、ココロにもカラダにも不具合が生じてきます。
ですので・・・
交感神経優位な状態を常態化させないことが大切になってきます。

ヨーガ療法オススメです♪
交感神経優位な状態が続いている方には・・・
“緊張と弛緩のバランス”を自分で作り出せるヨーガ療法が助けになります。
自律神経の仕組み
自律神経とは、呼吸・血液循環・消化吸収・排泄・生殖・分泌腺の働きを自動的にコントロールし、体内の循環を整える神経です。
わたしたちが意識しなくても、心臓が動いたり、呼吸したり、消化活動ができるのは自律神経の働き(不随運動)によるものです。
交感神経と副交感神系
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
運動器系の機能を向上させる交感神経と内臓機能を更新させる副交感神経は、相反する効果を発揮し、シーソーのように2つの神経がバランスよく働くことで、生命が適正に維持されます。
ストレス社会がつくるこころの病

現代社会は、科学技術が高度に発達し、経済的にも豊かになり、便利で快適な毎日を過ごしています。
しかし、その一方で、激しさを増す競争社会や管理社会の中で、多くのストレスを抱えています。
ストレスによって、身体や心の健康が脅かされ、その結果、身体の不調や疾患へとつながっていくことも・・・
近年では、
自分の身体の感覚がわからなくなる失体感
自分がストレスを感じていることにも気づけなくなる失感情
という状態の人も増えています。
自分の感覚や感情に気づけないため、知らず知らずに無理をしてしまいます。
無理をしていることに気づけないと、どんどん無理して、無理がたたって、病気を発症し強制的にストップがかかり、はじめて自分が無理していたと気づく方も中にはいらっしゃいます。
心身症患者の性格特徴
心身症の性格特徴として、失体感症、失感情・失言語化症、過剰適応(真面目すぎる・仕事中毒・模範的・頑張り屋・人から頼まれるといやと言えない・自己犠牲的・良い子と言われる性格)があります。
過剰に人や社会に適応してしまい、自分自身の体や心身の状態、ストレスや過労などに気づけない人が年々増えています。
病気の原因は心のあり方やストレスが大きく関係しており、今の自分にいかに意識を持てるかが大切です。
実は・・・こんなこともストレスに
ストレスと聞いて、あなたが思うことはなんですか?
辛いこと?悲しいこと?
実は…
嬉しいこと・楽しいこと
もストレスになります。
- 進学
- 就職
- 昇進
- 引っ越し
- 結婚
- 出産 …etc,,
このようなライフイベントは嬉しいことですが、生活が大きく変化するため、ストレスに繋がりがちです。

確かに・・・生活の変化はストレスかも。
また
- キャンプ
- 旅行
- 帰省
などのリフレッシュ目的のイベントも、予定を詰め込み過ぎたり、はしゃぎすぎたり…といつもと違った日常を送ることもストレスになってしまう場合があります。
旅先から帰ってくると、『やっぱり我が家が一番』とホッとする方も多いのではないでしょうか?
外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態
疲れてない?
ムリしすぎてない?
大切な方に声をかけるように、自分にも声をかけて休息や気分転換を
うまく取り入れましょう♪

自分を労る時間を積極的に持ちましょう♪